ニュージーランドで会社を所有している場合、会社から資金を受け取る方法として、shareholder salary(株主給与)、dividends(配当)、またはその両方を組み合わせる方法があります。どれを選ぶかによって、税金、ACC(事故補償制度)の賦課金、そして年度末処理のシンプルさが変わります。ここでは、この2つの方法を比較します。
2つの選択肢の概要
会社はオーナー個人とは別の法人格です。そのため、会社の利益が自動的に個人のものになるわけではなく、会社から引き出す必要があります。主な方法は株主給与と配当の2つで、多くのオーナーはこれらを組み合わせて利用します。
| 株主給与 | 配当 | |
|---|---|---|
| 内容 | 事業でのご自身の業務に対する報酬 | 会社利益を株主へ分配するもの |
| 課税方法 | 個人の限界税率で課税 | インピュテーション・クレジット(帰属税額控除)付きで、個人税率により課税 |
| ACC賦課金 | 通常は対象になります | 通常は対象になりません |
| 柔軟性 | 年度中または年度末に設定できます | 分配可能な利益から宣言します |
会社自体は、その利益に対して28%の税金を支払います。その後、その資金をどのように取り出すかによって、個人に適用される追加の税金や賦課金が決まります。
税務上の取り扱いの比較
この2つの方法は、会社の28%の税金との関わり方が異なります。
- 株主給与: 会社は利益を計算する前に給与を損金として差し引くため、会社税を減らす効果があります。その後、その給与については、ご自身の個人の限界税率で税金を支払います。実質的には、あなた個人の所得として課税される形です。
- 配当: 会社がすでに28%で課税された後の利益から支払われます。同じお金に二重に課税されることを避けるため、配当にはその会社税に対応するインピュテーション・クレジット(帰属税額控除)が付与されます。あなたは28%とご自身の個人税率との差額を精算します(ご自身の税率が高ければ追加で支払い、低ければ控除を受ける形です)。
実務上の効果としては、給与は会社の利益をそのまま個人の申告に移し、限界税率で課税されます。一方、配当は、すでに課税済みの利益を、支払い済みの28%分のクレジット付きで受け取る仕組みです。最適な組み合わせは、ご自身の所得水準や、会社にどれだけ利益を留保するかによって大きく変わります。
ここで重要な役割を果たすインピュテーション・クレジット(帰属税額控除)について、簡単に触れておきます。会社が利益に対して28%の税金を支払うと、その税金分のクレジットが会社に蓄積されます。その後、会社があなたに配当を支払う際に、そのクレジットを配当に付けることができるため、会社がすでに税金を支払ったお金に対して、あなたが再度課税されることを避けられます。ご自身の個人税率が28%を上回る場合は差額を追加で支払い、下回る場合はクレジットを受けられることもあります。インピュテーション口座を正しく管理することが、配当を二重課税ではなく効率的な形に保つポイントです。
コストとキャッシュフロー
所得税以外で、キャッシュフローに大きな違いをもたらすのはACC(事故補償制度)です。
- 給与には通常、業務上のけがに対する補償の財源となるACCの賦課金がかかります。これは実際のコストですが、けがで働けなくなった場合の確かな保護を得るためのものでもあります。
- 配当には通常、ACCの賦課金がかからないため、書面上は割安に見えることがあります。しかし、すべてを配当として受け取ると、ACCの補償が不足する可能性があります。
つまり、一見もっとも安く見える選択肢が、必ずしも最善とは限りません。ACCの対象となる給与は補償も伴います。一方、ACCを避ける配当は、そのセーフティネットも受けられないということです。多くのオーナーは、適切なACC補償を維持する目的も兼ねて一定額を給与として受け取り、残りを配当で受け取る形を意図的に選んでいます。
リスクと管理業務
この2つの方法では、必要な手続きも、注意すべき落とし穴も異なります。
- 給与の管理:株主給与は、多くの場合、決算確定の一環として年度末に設定できるため柔軟性があります。ただし、適切に書面化し、税務処理も正しく行う必要があります。
- 配当の管理:配当は、実際に利用可能な利益から支払う必要があり、インピュテーション・クレジットは会社のインピュテーション勘定で管理しなければなりません。インピュテーションの処理を誤ると、同じ所得に二重に課税される、または税額不足が生じる可能性があります。
- 過大引出しとなった株主勘定:よくある落とし穴は、年間を通じて資金を引き出しているにもかかわらず、その性質を分類していないケースです。放置すると、過大引出しとなった当座勘定が、年度末に別の税務問題を生むことがあります。
給与と配当のどちらで処理するかの配分は、通常、通年の数字を確認したうえで確定するのが最適です。そのため、この分野では、年度末の整理されたプロセスが大きな効果を発揮します。
どの事業主にどちらが向いているか
一般的な目安としては、次のとおりです。
- 給与を多めにする方法が向いているのは、分かりやすいACC(事故補償制度)の補償を希望し、個人所得が比較的低く(限界税率が28%未満)、従業員のように給与を受け取るシンプルさを好むオーナーです。
- 配当を多めにする方法が向いているのは、会社がすでに課税済みの利益を留保・分配しており、労務の対価ではなく事業からの真正なリターンである金額について、ACC賦課金を避けたいオーナーです。
- 両方を組み合わせる方法が向いているのは、ほとんどのオーナー経営者です。適切なACC補償を確保できるだけの給与を取り、残りを配当にしつつ、個人所得の水準とのバランスを取ります。
適切な配分は、実際には数字に基づいて判断すべきもので、利益や個人所得の変動に応じて毎年変わります。これは、会社オーナーのお客様向けに当社が最もよく試算する項目の一つです。
実務上、オーナー経営者にとって最も一般的な形は、年間の数字を確認したうえで意図的に組み合わせる方法です。適切なACC補償を維持し、低い個人税率区分を活用できるだけの給与を取り、その後は残りをインピュテーション・クレジット付きの配当として受け取ります。正確な配分は、利益やその他の所得に応じて毎年変わるため、一度決めて放置するのではなく、毎年の期末に見直す価値があります。
まずはお気軽にご相談ください
給与と配当は、どちらか一方だけを選ぶものではないことがほとんどです。多くの場合、最適なのは両方を組み合わせることです。その組み合わせは、利益額、個人所得、そしてどの程度のACC(事故補償制度)カバーを確保したいかによって変わります。お客様の状況に合わせて数字を確認し、税務上効率的でありながら、必要な保障を損なわない配分をご提案します。
無料レビューを予約いただければ、わかりやすくご説明しながら、適切なバランスを一緒に確認します。
これは一般的な情報であり、執筆時点の内容に基づくもので、個別の税務アドバイスではありません。お客様の状況によって取り扱いが異なる場合があります。実行する前に、詳細を当社にご確認いただくか、ird.govt.nzをご確認ください。
わかりやすく言うと、給与は個人の税率で課税され、通常はACC賦課金と補償の対象になります。一方、配当はすでに会社で課税された利益を、インピュテーション・クレジット付きで受け取るもので、通常はACCの対象外です。そのため、多くのオーナーは給与と配当を意図的に組み合わせて受け取ります。
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