ACC賦課金は、NZで事業を営むうえでほとんどの方が事前に見込んでいない費用であり、別の機関から別請求として届きます。自営業の場合、ご自身のけがを補償するために所得に応じてACCを支払い、その金額は業務内容と所得額によって変わります。仕組みは次のとおりです。
自営業者がACCを支払う理由
ニュージーランドの事故補償制度は、どのように発生したけがであってもすべての人を補償します。その代わり、人的傷害について訴訟を起こす権利はありません。この制度を賄うため、働く人はACC賦課金を支払います。従業員の場合、雇用主がこの大部分を裏側で処理します。自営業の場合は、ご自身で対応する責任があります。
ここでつまずきやすい理由は2つあります。第一に、ACC賦課金は所得税とは別です。IRD(ニュージーランド内国歳入庁)の税金請求には含まれず、ACCから直接請求されます。第二に、請求書は通常、納税申告書を提出した後に届きます。ACCは、IRDへ申告した事業所得をもとに賦課金を計算するためです。つまり、事業が好調だった年は、その数か月後により大きなACC請求が静かに発生することになります。
就業賦課金と所得者賦課金の違い
自営業者は通常、主に2つの構成要素を支払います。それぞれが何を補償するのかを理解しておくと役立ちます。
| 賦課金 | 補償内容 | 料率を左右するもの |
|---|---|---|
| 就業賦課金 | 仕事中に発生したけが | 分類単位(業種リスク) |
| 所得者賦課金 | 仕事以外で発生したけが(自宅、スポーツ、週末など) | 全国一律で設定される、所得$100あたりの定率 |
就業賦課金は職種によって大きく異なります。デスクワーク中心のコンサルタントは低リスク分類に入り、就業賦課金は少額です。一方、屋根工事業者や建築業者は高リスク分類に入り、仕事中のけがの可能性が高いため、かなり多く支払います。所得者賦課金は全員同じ料率で、従業員がPAYEを通じて支払うものと同じ賦課金ですが、自営業者の場合はご自身に直接請求されます。実際の業務に合った正しい分類単位(CU)を選ぶことが重要です。実態よりリスクの高いコードに振り分けられると、毎年払い過ぎることになります。
CoverPlusとCoverPlus Extra
自営業者向けには主に2つの商品があり、実際に問題が起きたときにその違いが大きく影響します。
- CoverPlusは標準の補償です。けがで働けなくなった場合、週次補償はIRD(ニュージーランド内国歳入庁)へ申告した直近の所得をもとに計算されます。仕組みはシンプルですが、新規事業の年や所得が低い年は、通常は事業がもっと好調であっても、支払額が低くなる可能性があります。
- CoverPlus Extraは合意額型の選択肢です。ご自身とACCが事前に一定の補償水準に合意し、働けなくなった場合は、最新の申告内容にかかわらずその金額が支払われます。賦課金は高くなりますが、確実性があるため、所得が変動しやすい方や開業直後の方に向いています。
CoverPlus Extraは、新規事業主にとって真剣に検討する価値があります。標準のCoverPlusでは、初年度が低調だった場合、最もリスクにさらされている時期に補償が不足する可能性があるためです。初年度の税務体制を正しく整える一環として、この点も一緒に確認します。
賦課金の計算方法
ACC賦課金は、賦課対象所得、大まかにはIR3(個人所得税申告書)に記載する自営業の純所得を基礎に、該当する料率を掛けて計算されます。
- 分類単位に応じた就業賦課金率。所得$100あたりの金額として表示されます。
- 所得者賦課金率。所得$100あたりの全国一律料率です。
- 職場安全規制の資金に充てられる少額のWorking Safer賦課金。
賦課対象所得には最低額と最高額の基準があるため、所得が非常に低い方は最低賦課金を支払い、所得が非常に高い方は最高額で上限がかかります。就業賦課金率と基準額はACCが設定し、賦課年度ごとに更新されるため、昨年の数字がそのまま使えると仮定せず、最新の数値を確認します。ご自身でコントロールできる最大のポイントは分類コードです。ここを正しくすれば、残りはすでに申告した所得に基づいて決まります。
請求書が届く時期
一般的な流れは、まずその年のIR3(個人所得税申告書)を提出し、IRD(ニュージーランド内国歳入庁)が事業所得をACCへ渡し、その後ACCが賦課金の請求書を発行する、というものです。31 March決算の場合、ACCの請求書は課税年度が終了してから数か月後に届くことが多く、対象となるのは終了したばかりの年度です。
このタイミングこそ、ACCが嫌な不意打ちのように感じられる理由です。仕事は終わり、税金も整理できたと思ったところで、すでに過去のものに感じる年度について新たな請求書が届きます。初年度は特に負担が大きくなりがちです。開業年度分の賦課金と、現在年度分の暫定賦課金が近い時期に届くことがあるためです。請求額が大きい場合、ACCは支払計画も用意しており、分割できることもありますが、あらかじめ資金を取り分けておく方がはるかに安心です。
ACCのための資金計画
ACCに最もすっきり対応する方法は、税金の一部と同じように扱い、事業を進めながら資金を取り分けておくことです。
- 合計料率を見積もります。就業賦課金率、所得者賦課金率、Working Safer賦課金を合計し、ご自身の業種について、利益1ドルあたりおおよそ何セントになるかを把握します。
- 利益のその割合を取り分けます。所得税用の積立と同じ習慣の中で確保しておけば、請求書が届いた時点ですでに資金が用意されています。
- 分類を毎年確認します。特に業務内容がより低リスクのものへ変わった場合は重要です。
- 請求書が届きそうな時期を予定表に入れます。予定納税の分割納付と突然重ならないようにするためです。
これは一般的な情報であり、個別の税務アドバイスではありません。状況によって異なる場合がありますので、無料レビューを予約してご相談いただくか、ACCおよびird.govt.nzで料率をご確認ください。
かんたんに言うと:自分で働いている場合、ACCは所得税に加えて発生する2つ目の請求で、申告後に届きます。そのため、利益1ドルごとに数セントを取り分け、ご自身の業種コードが実際の仕事内容と合っているかを確認しておきましょう。
これは一般情報であり、個別の税務助言ではありません。詳しくは 免責事項全文.